Report 2008〜軽井沢ミーティング2008 レポート〜

新しいルール→新生「軽井沢」は史上最大
毎年春のロードスター最大規模イベント「軽井沢ミーティング」。日曜朝の参加車入場時の渋滞と混乱は、昨年とうとうピークを迎え、主催の軽井沢ミーティング実行委員会では、1月27日からその対策を練って打合せを重ねました。一番の混乱の原因は、メイン会場である第1駐車場の先着順の駐車方式。許容台数を超えると第2駐車場での駐車となってしまうため、参加車が朝早く会場周辺に集中し、混乱と渋滞が発生していたのでした。集中を避けるための解決策が、前号でご案内を掲載した「第1駐車場駐車券方式の導入」です。

<2008年5月25日 日曜朝の駐車に関する新しいルール>

●「各駐車場は、8時まで、一切ゲートオープンしません」ゲートオープンの時刻は厳守します。
8時前の会場近辺での路上停車は、一切ご遠慮ください。悪質な場合は、入場をお断りすることがあります。

●「事前参加申込(入金も)先着順のロードスター620台まで、第1駐車場の駐車券を発行します。」
事前参加申込に伴う参加費の入金順の発行となりますので、申込開始日(4月25日)にご注意ください。
※なお、駐車券を確保できたかどうかの問合せにはお応えできません。発表は、発送をもってかえさせていただきます。確保できた方には、チケットに駐車券を同封して発送いたします。

●当日、駐車券のあるロードスターは、8時から9時30分の間に第1駐車場のゲートにお越しください。

●駐車券の無いロードスター(駐車券に間に合わなかった事前申し込みの方と、当日参加の方のロードスター)は、第2駐車場の駐車となります。プリンスホテル東館への通路(駅寄りの通路)から第2駐車場のゲートにお越しください。

ロードスター以外の車両は、すべて、第3駐車場(プリンスホテル東館の駐車場)の駐車となります。

ロードスターを愛する仲間が楽しむイベントです。以上、ご理解、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。


事前の告知は、公式ホームページ、Road&Ster誌、RCOJ会報同封の案内など。参加者アンケートで聞いた認知経路の一番は、今年もネットも含めた口コミで38%。公式ホームページからの認知も、ほぼ同率の37%となっています。口コミは伝言ゲームで不確実になりがちなので、その情報源となるホームページ掲載の情報は、確実性を増すよう、かなり丁寧なものとしました。おかげで、事務局への問合せも少なく、4/25以降の申込〜入金に、大きな混乱はありませんでした。
そして迎えた事前申込締切5月18日時点では、日曜の参加申込数は史上最多の1338人。
パーティ参加、宿泊(226名)は、ここ数年漸減中。景気にも左右されるのでしょうが、少しでも経費節減という動きが見えます。一方で、日曜の事前参加申込は、13%増。こちらは、昨年まで当日朝の天気を見ながら、早朝から来て第1駐車場に入れていた人達が、駐車券入手のために事前申し込みしたためと推測。今年の総数予想は当日参加250名、計1590名。
ボランティアスタッフの希望者数(69名)も史上最多となりました。駐車券という初の試みで、どんな問題が起こるかわからないという実行委員会の不安を、小さくしてくれました。一方で新たな課題は、ボランティアスタッフ全員に働きがいのある持ち場を提供すること、という嬉しい悩みでした。
5月24日(土)くもりのち時々雨
●会場準備
毎年ほぼ変わらずの土曜の朝の会場スケジュール。
8:00 コマ図/レイアウト担当スタッフ集合
ダスキンレントオールスタッフに、テント、テーブル、椅子の配置指示。
9:00〜9:30 コマ図ラリー受付  10:00から受付順にスタート
10:00 残りのスタッフ集合 最終現地打合せ
昨年は、レイアウト担当スタッフのオーバーヒート事件で、7時前からばたばたした土曜日。今年は早朝の緊急電話連絡も無く、普通に起床して出発。今年の会場は子供用遊戯施設「わくわくランド」の休業により一部レイアウトが変更となり、テントも増(合計50張り)。設営してくれるダスキンレントオール高崎店さんのスタッフ、お疲れさまです。雨が本格的に降り始める前に場内セッティング終了。

●コマ図ラリー、粘土で作ろうの会
コマ図ラリーの参加19台。毎年、小池実行委員を中心に作成しているコースは、参加者のお楽しみ重視(メンバーズボイス参照)。常連さんが多いことが、その証し。せっかくの軽井沢の一味違う楽しみ方、ぜひ。
午後からは、スキーセンターの2Fで「粘土でNCの限定車を作ろうの会」開催。会には、到着したばかりのマツダスタッフ(後出)におなじみのマツダE&T顧問 福田さん夫妻も参加。今年の目玉は、改造のための粘土のベースモデルの抜き型をつくったこと。原型をつくってくれたのは、広島のマツダ関係者Y君(プロのモデラー)。原型から粘土用の抜き型を造ってくれたのはHくんとその仲間(こちらもプロ)。お世話になりました。ほんとに。会場で、型に粘土を詰めて抜く作業は、マツダデザイン副本部長の林さんが自主的に担当。参加者からも大好評。来年は、NA、NBの型もできるとか?参加してそのベースの粘土モデルを手に入れるだけでも価値があるかも。

●パーティ〜コテージ
15時からは、軽井沢プリンスホテル西館ロビーの特設受付でパーティの参加者と宿泊者220名余の受付。毎年、「久しぶり〜」の声が飛び交うミーティング会場となってます。

19時からのパーティは、大人190名子供20名が参加。司会進行は、昨年同様後藤さんと片桐美鈴さんと佐々木さん。今年はマツダスタッフ3名(敬称略)が、粘土、ウェルカムパーティ、開会式、トークショーに参加してくれました。

デザイン本部 副本部長 林 浩一
デザイン本部プロダクションデザインスタジオ エクステリアデザインGr 今井真一
商品ブランドマーケティング部 乗用車Gr 森田 隆

林さんは、ロードスター3代のデザインすべてに関わったデザイナー。数年ぶりに自ら手を挙げて参加してくれました。マーケティング部の森田さんは、あらたにロードスター担当となって、イベント初参加。20周年関係でいろいろお世話になるはず。

開会宣言後、実行委員がステージで紹介され、実行委員長挨拶となりました。乾杯、マツダスタッフ紹介のあと、タイ、アメリカからの参加者も紹介。来年の20周年も必ず来ると言ってました。その後はコマ図ラリーの表彰、といつもどおり進行していきます。

毎年、奥さんと広島から愛車NA Vスペで自走参加される福田サンは、今年も奥さんとの合作で暖簾、日傘、クッションなどをたくさん持ってきてくれました。昨年、抽選で「福田さんに愛車の絵を描いてもらう権」を獲得した方々にも、原画がプレゼントされました。世界に1枚だけですから、貴重です。
マツダからのデザイン画(貴島主査、中牟田チーフデザイナーのサイン入り)のプレゼント争奪は今井さんとのじゃんけんで盛り上がり。
終了時間21時も近付いて、締めのご挨拶でステージへ。外の雨を見つつ、天候回復を祈念して、皆で天を見上げて「念」を送る、ようなことをさせてもらいましたが、宗教的だったかも?。でもまあ、ロードスター教?自体は、皆が入信してるわけだしご容赦を。
そんなこんなで、パーティは終了。その後は各コテージでいつもどおりの盛り上がり。12時過ぎには就寝、が多数派。明日に備えて見る夢は同じ?。

5月25日(日)雨のち曇りのち晴れ<
●スタッフの笑顔に逢えた朝
日曜の朝、いよいよ駐車券システムが試されます。今年の日曜朝のスタッフのスケジュールは下記。
6時00分:受付スタッフが会場入り
7時00分:誘導担当ボランティアスタッフ集合〜説明〜持ち場へ。
7時00分〜7時30分:SHOP入場
8時00分:全駐車場ゲートオープン
7時30分までにSHOP関係車の入場をほぼ終え、7時40分頃にはボランティアスタッフの入場誘導体制が整い、準備完了。会場前の公道には、開場時間を待って行ったり来たりを繰り返す一団も。スタッフが「まだで〜す」とドライバーに声をかけます。
7時58分。実行委員のトランシーバに「準備OK」の声が飛び交い、公約通り8時に開場。入場列の渋滞は、いつもどおり、最長でプリンス通り付近にまで延びましたが、駐車券の無い車両は最初から第2駐車場に誘導されるため、渋滞は、短時間で済むはず。それがわかっていたため、それぞれのゲートや誘導のスタッフの気持ちや表情にもゆとりがあります。もちろん参加者にも。
昨年は7時30分開場、8時10分第1駐車場満車、8時40分第2駐車場満車でした。今年はちょうどその8時40分頃、まだ3分の2しか埋まっていない第1駐車場のゲート前に並ぶ列が途切れました。例年だったらありえない光景に、ゲートスタッフは顔を見合わせて「どうなってんの?」「もう終わり?」と、笑いあっていました。全員が一般参加者と同じ参加費を払っていながら、毎年朝の厳しい状況を経験してきたスタッフの心からの笑顔です。第2ゲートのスタッフも「もっとはやくこの方式でやればよかったですね〜。なんで気付かなかったかな〜」と終始笑顔。
その笑顔は、早朝から80名近くが集まってくれたボランティアスタッフにも。地元のクラブ、ヴェローチェコンパーニョは今年は新たな仲間も誘って、20名前後の仲間で経験を活かしたチームワーク。マニュアルの無い誘導業務にオリジナルな工夫を加えたりしてくれてました。もちろん、常連さんや初参加で手伝いに来てくれた個人の方々にも感謝です。何があっても対応できそう、という気分にさせてくれるほど、心強かったです。ほんとにありがとう。

●いつもどおりの軽井沢マジック
9時30分きっかりに、第1駐車場ゲート担当から「ゲート閉鎖しま〜す」の連絡。620枚の駐車券のうち使われなかったのは10数枚だったようです。その後も第2駐車場には少しずつ車両が入り、ちょうど雨が小止みになった10時00分から、吉田、浜島両スタッフの司会で、開会式スタート。実行委員長の開会宣言、マツダスタッフからの挨拶、注意事項連絡の後、ボランティアスタッフの氏名読み上げと共に、ステージ前に集合してもらいました。たくさんのねぎらいの拍手がうれしかったです。
開会式では、いつも来場いただいている軽井沢消防署さんも紹介。救急救命デモンストレーションでは、話題のAEDの講習もありました。JAFさんも紹介。場内では家族連れもシートベルトの衝突体験。その衝撃に驚きつつ、いい経験となっています。
開会式後は、一番人気アトラクション。おなじみペダルカーによる0歳から5歳まで30名近くによるレースです。セミウェットの路面ながら、事前に作成した出走リストに沿って、担当スタッフが手際よく進行。今年のアンケートでも一番人気でした。3歳まではエキジビジョンで3レース。スタートからゴールまでずっと眠っていた子もいました。4歳以上で4レース。各1位で決勝戦も。デッドヒートになるレースもあり、観客もそして誰より見守る親達が、笑顔で見守れるレースです。事故がない(ありえないですが)ことが、長続きの秘訣?。
11時30分からのチャリティオークション(今年の総額は66,500円。ご協力感謝)に引き続き、12時前から、昼弁当の配付スタート。12時過ぎに、スキーセンターの屋上からの集合撮影。今年は駐車のクルマの列が写真の背景に入るよう、少し位置を移動しました。
ここ数年、会場に隣接した子供用遊具施設「わくわくランド」が貸切営業してくれていましたが、今年は営業中止。子供が楽しめないと、お父さんが来にくくなってしまうので、数年ぶりにレンタルのエアドームが復活。雨があがったお昼頃、電源を入れると、あっという間にむくむくと立ち上がり歓声。その後は閉会まで常に数人のこども達が中に。
13時からは、マツダスタッフによるトーク。事前に集めた質問にも答える形で、ハイブリッドの話とか、次期モデルの話もあったとか…?。持ち込んだ展示車両は、RHT(VS Prestige Edition 緑)と、ソフトトップ(RS 赤)の2台。発売から2年近く経っても、RHTの電動トップの動きは、まだ見たことがない人もいて、晴れ間を見てのトップ開閉は注目されてました。
結局、開会式以降の要所要所は雨も止み、閉会式の頃には雲の切れ間から日差しも。「これが軽井沢マジックです…」という実行委員長の挨拶もあり、無事終了。
集った参加者は1560名(大人の数。子供を入れたら1650名位)、ロードスターは1010台(NA:612台、NB:251台、NC:110台、NC-RHT:34台、クーペ:3台)で、史上最多となりました。NAとNBの台数は、昨年とほとんど変わらず、NCがまた一段と増えて来ています。
出口近辺で見送るスタッフには、「ありがとう」「お疲れさま〜」「じゃあまた来年」の声が嬉しいひととき。最近は、同じボディカラーどうしで声をかけあって、一列に並べ直して写真を撮るのが流行ってます。今年もたくさんのクルマが会場に残りました。第2駐車場にとめていたクルマもその列に加わり、知らない同士がここでも知り合いになっていきます。こんなことができるのもこの広い会場ならでは。スキーセンターの外階段に昇って高い位置から撮影したり、結局17時過ぎまで、会場にはたくさんのクルマと仲間が名残を惜しんでいたようです。


今年の「軽井沢」は、経験と改善を重ねて行き着いた、近年の軽井沢の「集大成感」のある、いろんな意味でいい「軽井沢」だったと思います。参加者アンケートでも、駐車券方式は好評でした(別掲)。不満の指摘もほとんどなくなった点でも、「軽井沢」も熟成の域に達した感があります。とはいえ、実は、施設側の事情により、2009年の「軽井沢」も何らかの変更がありそうです。駐車券方式をより改善する方法も検討中。難局を乗り越えてきた委員会とスタッフのノウハウで何とかなることを信じつつ、2009年も事前の告知内容にご注意を!!。

2008年の軽井沢も、たくさんの笑顔に逢えました。
2009年の軽井沢は、5月30日(土)-31日(日)です。20周年なので盛り上がり必至…今からスケジュール調整を。
来年もまた、「笑顔。逢える。」
2008参加者アンケート(回答総数892名←なぜか2007年と全く同数)結果を一部紹介
○初参加の割合:30%(昨年33%)
○1人で参加した方:202名(昨年153名)
○過去1年のイベントでは軽井沢のみに参加した人:53%
○来年の参加希望率は、93.6%(史上最高)。
○「面白かったもの」の1〜5位
 1. ペダルカー:187
 2. たくさんのロードスター:88
 3. フリマ:83
 4. ショップ:78
 5. すべて、雰囲気:76
○「意見要望」の1〜5位
 1. いつまでも、長く続けて:144
 2. スタッフおつかれさま、ありがとう:120
 3. 感動、楽しかった、たくさん見れてよかった:109
 4. 入場よかった、駐車方式よい:92
 5. 来年も参加したい:54