Report 2009〜軽井沢ミーティング2009 レポート〜

20周年を祝う「軽井沢」、また記録更新
毎年春のロードスター最大規模イベント「軽井沢ミーティング」。日曜朝の参加車入場時の渋滞と混乱を避けるべく、昨2008年から導入した「第1駐車場の駐車券方式」。概ねうまくいったのですが、反省会で出たのは、ゲートオープンから30分間くらいの公道に伸びる渋滞を何とかしたい、ということでした。今年は1月から実行委員会で討議を重ねて決定したのが、ゲート入場後の蛇行コース設定でした。後出。
事前の情報源となるホームページの内容は、今年も、かなり丁寧なものとしました。事務局への問合せは多くはありませんでしたが、まったくの初参加の方々にはなかなか全部を理解いただくのは難しいようで、初歩的な問合せもありました。それはそれで、初心に帰れて新鮮な気分を味わえました。直接の問合せは少なくても、ネット上でのやりとりはまた一段と盛んになっているようで、申込受付け開始直後、口コミ以外に理由が考えられないアクセス集中は、初のサーバダウンという状況(ネタ)を生み出してくれました(笑)。
5月30日(土)くもり時々雨
●会場準備…今年の事件は危ない橋
9月20日三次の現場担当になりそうなマツダ国内営業の芦塚くんが、朝から視察をかねて現場へ。レイアウト担当委員と行動をともにしました。テントは今回は一部大型のものに変更し、合計44張り。設営してくれるダスキンレントオール高崎店さんのスタッフは昨年より数が少なめ。店長に「経費節減?」「そうなんです、すいません。」いえいえ、人数が少ない分、負荷は大きいわけでお疲れさまです。この規模のイベント運営の経験が無い芦塚くんは、終始「すごいですね〜」。三次はお願いしますよ。

●コマ図ラリー、粘土で作ろうの会
コマ図ラリーの実参加26台。毎年、新規にコース作成。せっかくの軽井沢の一味違う楽しみ方、来年は貴方も。
午後からは、スキーセンターの2Fで「粘土のNA、NB、NCをいじろうの会」。会には、チーフデザイナー中牟田さんとおなじみの福田さん夫妻も参加。タイトル通り、今年はNA、NBの年度のベースモデルの抜き型も追加。原型担当は。広島のマツダ関係者Yくん(プロのモデラー)。粘土用の抜き型製作は長谷川くんとその仲間(こちらもプロ)。今年もお世話になりました。現場で型に粘土を詰めて抜く作業はYくんが担当。中牟田さんはNC1のモデルをベースにNC2を製作。うまいっ…ってプロだし。

●フォーラム〜パーティ〜コテージ
15時からは、軽井沢プリンスホテル西館ロビーの特設受付でパーティの参加者と宿泊者の受付。ここもプチミーティング会場。
17時45分から、パーティ会場で、貴島さんと中牟田さんと芦塚さんによる「20周年フォーラム」を開催。事前の打合せが無いまま本番でしたが、浜島くんの司会進行がとてもよかったです。19時からのパーティは、大人161名子供11名が参加。司会進行は、昨年同様後藤さんと片桐美鈴さんと佐々木さん。
開会宣言後、実行委員がステージで紹介され、実行委員長挨拶、コマ図ラリーの表彰、といつもどおり進行。福田さん(マツダE&T顧問)は、今年も奥さんとの合作で暖簾、日傘、クッションなどをたくさん持ってきてくれました。昨年、「福田さんに愛車の絵を描いてもらう権」を獲得した方々にも、原画をプレゼント。一生の宝です。そんなこんなで、パーティは終了。その後は各コテージでいつもどおりの盛り上がり。12時過ぎには就寝、が多数派。明日に備えて見る夢は同じ?。
5月31日(日)雨…雨…雨
日曜の朝、雨模様。7時からボランティアスタッフの打合せもテントの下で。7時30分までにSHOP関係車の入場をほぼ終えます。並行して、中嶋くんたち「RS同好車」の面々が、署名車、タペストリーの準備を頑張ってくれました。軽井沢の署名想定位置は、右ドア〜右前フェンダー〜フロントバンパー右半分。さっそく枠となる黒テープを貼っていきますが、フロントバンパーの角がうまく縦枠を作れません…うーんどうしようと思ったところに中牟田さん登場。「自分でデザインしたんだから何とかして(笑)」と、テープを渡し、貴島さんも見守る中、ちょっと悩んでできました。さすが(笑)。
7時40分頃には第1駐車場内のボランティアスタッフの蛇行列体制も、準備完了。とここで、蛇行列について御説明。昨年までは、第1駐車場のゲートオープン後、ゲートに入ってから駐車位置までまっすぐに向かうルートをボランティアスタッフで作ってました。実はゲートオープンから15〜25分後位に公道上の渋滞が、かなりの距離になることが、昨年の反省点でした。その渋滞を少しでも緩和するために、ゲートに入ってから駐車する位置まで、まだ駐車場内には大きなスペースがあるのだから、その中を蛇行する列をつくることで、その列で40台くらいの公道の渋滞を吸収できないか?というのが、今年の「蛇行列作戦」でした。新委員の大古くんらによって、ダンドリを何度も見直しつつ「あとはやってみなきゃあわからない(笑)」。委員会では期待半分不安半分。
公約通り8時に開場。第1駐車場への入場蛇行列を先導するため、その先頭は、ゲート担当委員の高橋くん。駐車位置からその様子をみていると、なかなかのものです。全車のサイドビューを見ることが出来ます。一番にとめた高橋くん「気持ち良かったっす」「そうだよな、後ろに650台引き連れての先頭だからなぁ」。そんな先導、滅多にできません。
駐車位置まで、駐車場の端から端まで2往復くらいするので、その間にすれちがうこともでき、参加者からも蛇行列は楽しかったと好評でした。けれど、その楽しさからか、折り返し位置でリアタイヤを滑らせたクルマとヤンキーホーンを複数回鳴らしたクルマがいました。ヤンキーホーンの方は、早朝の公道でも鳴らしていたとのことで、他の参加者からもやめさせるべき、退場させるべき、といった指摘がありました。委員会では、来年以降、当該車両の参加を断ることとしています。他人への迷惑は、絶対にいけません。
本来の目的、公道の渋滞はどうだったかというと、若干緩和されたけれど、蛇行列の効果がどうかわかりませんでした。一方で、ゲートから3列で入場し、すぐに1列にする位置での一時停止や停滞の方が公道渋滞の要因らしいということが見えてきました。さっそく来年に向けて委員会で検討を始めていますので、来年の入場も乞うご期待?。
第2駐車場は手慣れたボランティアスタッフ(地元のクラブ、ヴェローチェ)によって、まったく問題なし。今年の第3駐車場は、第2駐車場の隣に確保できたため、そこも全体を見渡せて、好評でした。
9時30分きっかりに、第1駐車場ゲート担当から「ゲート閉鎖しま〜す」の連絡。空きスペースから判断すると650枚の駐車券のうち10数枚が不参加。その後も第2駐車場には少しずつ車両が入り、第2駐車場の300台近くのスペースも埋まり、第3駐車場にもロードスターが30台くらい停めたようです。
10時から、吉田さんと浜島さんの司会で、開会式スタート。途中、ボランティアスタッフの氏名を読み上げ、ステージ前に集合してもらいました。たくさんのねぎらいの拍手が来年につながります。
いつも来場いただいている軽井沢消防署さんの救急救命デモンストレーション、JAFさんのシートベルトの衝突体験も人気です。年々、AEDの講習やシートベルト衝撃テストの体験者は増えてます。
例年であれば、開会式後は、一番人気のペダルカーによるレースですが、今年は雨がやまず、史上初の赤旗中止…。5歳までしか参加できない(ペダルカーの許容年齢)ので、「うちの子、来年はもう出られないんですけど…」という親御さんも。運営側も残念です。ステージ前に展示(オープンのまま雨ざらし)していたペダルカーを見て、初めてみた、買いたい、という人もいました。20周年記念で再販…はなさそうですので、今残っているペダルカーも実車同様、皆で大事にしていきましょう。
RCOJ事務局ショップは、いつもどおり、片桐さん、岸田さんを中心に、たくさんのメンバーによるサポート体制も万全。雨の中、ほんとうにありがとうです。今年は、予定していたデモカーが当日来られなくなり、隣のマツダWEB(元Road&Ster編集長の中村ブンコさん)のデモカーをスペースまたがりで展示。例年は、メンバーが軽井沢来場記念写真を撮影する場所で、ちょっと派手目な車両はいかがなものかと思いました(笑)が、雨で、ほとんど撮影もできず、結果オーライ?(笑)。
今年も同伴の子供たちが楽しめないと、と、レンタルの「ふわふわ」設置。ポンプの電源を入れて、むくむくと立ち上がる姿は何度見ても圧巻。前日からの雨で中も結構水がたまっていて、担当委員の石田くんがふき取り作業。入り口で並んでいた子達は、手慣れたもの?で、靴下を脱いで待機(笑)。その後は閉会まで常に数人のこども達が中に。
12時前から、昼弁当の配布スタート。12時過ぎに、司会の吉田さんと「予定は12時半からだけど、晴れ間を見つけて集合写真を撮りましょう」と打合せて数分後、いきなりの晴れ間。場内放送でその旨を伝え、集合をかけ、撮影担当がスキーセンターの屋上に上がって、体制が整うまで約15分。パラパラと雨が戻って来た頃には撮影は無事終了。
13時からは、マツダスタッフによるトーク。お忍びで来場されていた自動車ジャーナリストの伏木悦郎さんも飛び入り参加。このときだけ雨もあがって、次世代燃料、ロードスターはどうする、など、いいお話が聞けました。
結局、雨で中止にしたのはペダルカーレースとチャリティオークションのみ。「2年続けて降ったので、来年は絶対に晴れます。軽井沢マジック復活…」という実行委員長の挨拶で、無事終了。
持ち込んだ10周年の署名車は、自分の名前を探す人、知り合いの名前を探す人、写真を撮る人、常に誰かがのぞき込んでいました。20周年署名車の方は、最初から最後まで、テントの外にかさを片手に署名順番待ちの行列ができていました。雨の中で書いたなあ、と、これもいい思い出。署名車の運営管理をしてくれた「RS同好車」のみんなにもいい思い出?。お疲れさんでした。
集まった参加者は1620名(昨年1570名)、ロードスターは1075台(NA:674台、NB:286台、NC:148台)で、昨年の1010台を超えて、最多記録更新となりました。NAが62台増。NB、NCの台数はほとんど変わらず。一番古いNAだけが増えていくという不思議な現象。いよいよもって、旧車イベントへの道を歩んでいます。 昨年「集大成感のある軽井沢」と評しましたが、集大成に工夫を加えた今年でした。来年も、またいろいろ実験的試みを既に検討中。まだまだ進化の道を歩みそうです。
雨が降り続く中でもたくさんの笑顔に逢えました。
来年2010年の軽井沢は、5月29日(土)〜30日(日)です。20周年を終えて、ちょっとのんびり気分かも。
来年もまた、「笑顔。逢える。」
2009参加者アンケート(回答総数830名)結果を一部紹介
○初参加の割合:30%(昨年30%、一昨年33%)
○1人で参加した方:21%(昨年22.6%)
○過去1年のイベントでは軽井沢のみに参加:54%
○来年の参加希望率:90.8%
○「面白かったもの」の1〜5位
 1. ショップ:104
 2. トークショー:100
 3. フリマ:82
 4. たくさんのロードスター:79
 5. 署名車・寄せ書き:67
○「意見要望」の1〜5位
 1. 感動、雨でも楽しかった:96
 2. スタッフおつかれさま、ありがとう:85
 3. いつまでも、長く続けて:83
 4. 雨はしかたない、雨で残念、来年は晴れるように:77
 5. 来年も参加したい:56