Report 2010〜軽井沢ミーティング2010 レポート〜

18回目になる「軽井沢ミーティング」は初夏恒例のロードスター最大規模イベント。年に一度のお伊勢参り? 主催の実行委員会はあいかわらず(笑)、毎年改善を重ねるべく討議を重ねています。2010の主な議題は、前年同様、日曜朝の第1駐車場入場時に発生する公道上の渋滞をいかに少なくするか、です。まあそれ以外は熟成され尽くしているので残されているお楽しみ?。2008年からは「第1駐車場の駐車券方式」を導入。それでも渋滞してしまったので、2009年に試したのはゲート入場後の第1駐車場内での蛇行入場。渋滞はやや改善したものの、入口ゲート3列から1列に合流する箇所での停滞が、渋滞の大きな原因になっているという判断から、2010年は3列で入場し、そのまま、あらかじめ3つに分けたスペースにそれぞれの列を誘導、駐車という方式を検討、採用しました。もうひとつ新たな試みは、8:40以降に入場すれば団体(一緒に並べて駐車希望)対応可というもの(それぞれ後出)。
5月29日(土)霧のち霧雨
●会場準備
高速の碓氷軽井沢ICを下りて、峠を上ったところで、いきなりの霧。途中、霧がないところもあるけれど、いやな予感を感じつつ到着した現地は、やはり霧。一番濃いときは、視界4mくらいで、クルマを停めるのも大変。今年のテントは合計41張り。いつもどおり設営もお願いしているダスキンレントオール高崎店さんのスタッフは半減していた昨年より多め。やはり昨年の人数ではきつかったらしい(苦笑)。
広い駐車場に、主担当の大古委員たちが、翌朝のために3つのスペースに分けるパイロン設置。時々霧でそのパイロンも4つ先が見えなくなったり。実車でシミュレーションもして、カーブの角度も調整して完成。夕方は第3駐車場のパイロン設置も。お疲れさまです。

●コマ図ラリー
朝から、着々でかけていく恒例のコマ図ラリーの実参加数は23台。この霧じゃ大変なんじゃないの?と聞くと、先発の参加者からは、会場近辺以外は霧はなくて、普通に曇りだとのこと。不幸中の幸いでした。土曜から軽井沢入りされる方々は、せっかくの軽井沢の一味違う楽しみ方をぜひ。来年は貴方も。

●マツダスタッフ来場
お昼過ぎに今年は3名のマツダスタッフ(敬称略)が到着。粘土、ウェルカムパーティ、開会式、トークショーに参加してくれました。
貴島孝雄 主査代行
岸本由豆流 スポーツカー担当アシスタントマネージャー
藤原 悠 技術本部車体技術部(20th記念車オーナー)
3週間前にオアシスに参加した3名、そこで軽井沢参加も決定。岸本さん、藤原さんは、広島から藤原さんの愛車「20th記念車」で自走参加です。日曜の展示車にもなりました。2名は、20th三次で誘導スタッフもしていたので、20thスタッフTシャツを着て、日曜朝の誘導ボランティアも参加してくれました。

●粘土で作ろうの会
午後からは、スキーセンターの2Fで「粘土のNA、NB、NCをいじろうの会」。会には、貴島さん他岸本さん、藤原さんも参加。原型担当のY君(プロのモデラー)は今年も広島から自走参加。同行してきた広島のクラブShooting Starの仲間と途中で別れ、Y君だけはこの会をサポートするため直行してきてくれました。抜き型を作ってくれた長谷川くん(こちらもプロ)も今年もお世話になりました。現場で型に粘土を詰めて抜く作業にY君が担当。岸本さん、藤原さんも何となくマッハ号に似ている次期モデル?を合作。楽しんでました。こちらの粘土型、年に一度の出番ではもったいないので、横浜のRoadster展でも活用。親子連れが結構時間を忘れてハマります。

●パーティ〜コテージ
15時から18時は、プリンスホテル西館ロビーの特設受付でパーティ参加者と宿泊受付。「久しぶり〜」の声が飛び交う恒例の社交場です。
19時からのパーティは、大人130名子供6名が参加。司会進行はいつもの3名。後藤さんと片桐美鈴さんと佐々木さん。メンバーからの指摘もあり、「深夜まで飲むと、翌朝会場までが酒気帯びになるため自粛を」と初の注意。確かにこれまで事故がなかったことが幸いだっただけかもしれず…他のイベントも気をつけましょう。開会宣言、実行委員紹介、実行委員長挨拶、コマ図ラリーの表彰、といつもどおり進行。今年の音響担当は、三次でも音響を担当してくれた京都の西原くん。パーティ会場の中でマイクの音がとてもよく聞こえたのは彼のおかげ。もちろん翌日のミーティングの音響も担当してくれました。ありがとう。
おなじみの福田サンからは1年前の軽井沢で「福田さんに愛車の絵を描いてもらう権利」を獲得した方々に、原画をプレゼント。今年も奥さんとの合作で暖簾、日傘、クッション、エコバッグなどたくさん持ってきてくれました。毎年すべて自腹では申し訳ないので、材料費は出させて欲しいと伝えましたが、「もらうと仕事になっちゃうからいらんよ(笑)」とのこと。毎年ほんとにすいません。
予定通り21時にパーティ終了。宿泊者はツインルームや各コテージで早寝遅寝、自由に盛り上がり。1年に1回、ここでだけ会う人達も多く、和やかな空気が流れます。そして外は相変わらずの霧雨の中、就寝。明日の晴れを祈る気持ちは同じ。
5月30日(日)霧雨…冷、寒…霧雨
朝6時過ぎに会場入りすると、霧雨の中、<20周年署名車>が届きました。昨年の軽井沢の頃の署名は、まだ車体の半分くらいでした。その後、三次や各地ミーティング会場での署名で埋まった車体には、保護&永久保存のためにウレタンクリア塗装も施し、雨でも安心して展示できるようになってます。終日、昨年の想い出に浸りながら?自分(結構、どこに書いたか忘れてる人多し)や知り合いの名前を探す人達にいつも囲まれていました。
7時前にボランティアがテントの中に集合。今年は、各自の持ち場も大古委員が中心になって委員会で事前に決め、一覧表にして持込みました。各持ち場の主担当委員が必要人数を確保し、その場ですぐにダンドリよく打合せできました。第2駐車場は手慣れたボランティアスタッフ(地元のクラブ、ヴェローチェ)におまかせ。いつもありがたいことです。
ここで、第1駐車場に配属されたボランティアスタッフに、初めて今年の方式を説明となりました。駐車券方式はそのまま。昨年までの駐車誘導は、3つのゲートから入ったら一度合流して一列になってから、駐車位置に向かうという形でしたが、今年は、3つのゲートの内、右のゲートから入ると右側3分の1の駐車場スペースに、真ん中のゲートから入ると中央3分の1のスペースに、左から入ると左側3分の1のスペースにそのまま1列で誘導されて駐車するというものでした。3箇所で並行して駐車作業が発生することになり、誘導駐車チームも3チーム必要になりますが、そこは経験者を配してカバーすることに。もうひとつ、開場直後の混乱、公道渋滞を避けるための今年の新たな取り組みは、クラブや仲間で一緒に停めたいという要望に応えるもの。(全車が駐車券を持っている)団体で、一緒に停めることを希望する場合は8:40以降に入場してもらえれば対応します、と事前に告知しました。で、効果も含めどうなるかは、毎年新しいことをやるときの委員会のお約束「あとはやってみなきゃあわからない。」(笑)でした。
7時から7時30分までの間にショップ関係車の入場です。今年のもうひとつの新たな試みは、ショップ営業開始時間を開会式終了後、としたことです。毎年20数店舗に出店いただいてますが、軽井沢だけの特価販売などもあり、朝の開場直後からたくさんの方々がお買い物を楽しんでいるようです。一方で、開場1時間前から9時過ぎまで、100名近くのボランティアが駐車場の誘導などで働いてくれていて、その間、彼らは買い物ができないのは不公平と考えました。事前告知から、開会式終了(10:20頃)後の営業開始を徹底しました。結果的に、ショップ側からはゆっくり準備できて、他のショップとも交流できた、と好評でよかったです。開場直後の集中が減った(下記参照)ことにも効果があったかもしれません。
7時45分頃ボランティアスタッフも準備完了。FM放送もスタートし、開場後は、想像以上にさくさくと流れ、ほとんど渋滞にならないまま8:14頃には一瞬ゲートの列が途切れてしまいました。その後、バラバラと入場継続。8:35にはNAがNAを牽引して入場(笑)。そのまま縦2台で駐車対応。
そして、迎えた8:40。ゲートを3つから2つに減らし団体対応開始。結局ここから20分位の間、渋滞が伸びてしまいました。けれど、これまでは対応できなかった「一緒に停める」ことができたことが団体参加者にはとてもうれしいことだったらしく、スタッフには「仲間で並べられてよかった。ありがとう」とたくさん声がかかったようです。めでたし。9:30ゲートクローズ。640台分の駐車券を事前配付し、最終的に(実際に駐車券の半券をカウント)は603台が入場。その台数で満車になったのは、会場の施設増築の影響で、駐車場図面にズレが生じていたことが原因でした。少しでもたくさん第1駐車場に入れたい、という想いはスタッフも同じなので、結果オーライ。でも2011年は駐車券の配布枚数を減らしますので、ご了解を。
本来の目的、公道の渋滞緩和は若干実現できましたが、団体入場関連にまだ改善の余地。すでに委員会では検討を始めていますので、2011年の入場も乞う御期待。

10:00から、吉田さんと浜島さんの司会で、開会式スタート。途中、ボランティアスタッフの氏名を読み上げ、たくさんの感謝の拍手。嬉しいものです。軽井沢消防署さんの救急救命デモンストレーション、JAFさんのシートベルトの衝突体験もいつもどおり。毎年協力ありがとうございます。
開会式後は、一番人気の5歳までしか参加できないペダルカーレース。親の応援が熱い熱戦が繰り広げられました。かっぱを着てのレースもいい想い出。今年も子供たちのために、レンタルの「ふわふわ」設置。今回はダスキンさんに安全管理スタッフの常駐もお願いし、管理もおまかせ。最後までたくさんの子供たちが中ではねてました。
RCOJ事務局ショップは片桐美鈴さん、岸田さんを中心に、いつもどおりいれかわりたちかわりメンバーによるサポート。雨の中、ほんとにありがとうございました。デモカーは、佐々木くんのNR-A with 派手なRCOJカラーリング。来訪メンバーの写真も片桐博也さんがたくさん撮ってくれました。ありがとう。地元のTV信州さんが取材に来てました。朝のボランティアミーティング、入場風景からほぼ最後まで撮影。放映は、ひょっとすると来年かも、というゆるい感じ…軽井沢らしくてOK(笑)。(※後日註:2010/12/31にTV信州のみで放映されました)
11:30頃から、お昼弁当配付。ここの行列の長さも改善余地あり。3つのメニューの人気度?は、マーボ丼23%、カレー43% 、牛丼34%でした。
毎年スキーセンター屋上から撮影していた集合写真。今回は霧でその距離では見えない=写らない、ということで、メインスペースでの撮影を決定。カメラマンの片桐久文さんが脚立セッティング後、いきなりの晴れ間。場内放送で集合をかけ、撮影は無事終了。いつもと違うアングルで、車は一部しか入らなかったけれど、建物、名称、そして霧もたっぷり写って、記念にはなりました(笑)。
13時からは、マツダスタッフによるトーク。参加していた自動車ジャーナリストの藤島知子さんも貴島さんに誘われて飛び入り参加。いいお話が聞けたようです。
結局、ずーっと霧&霧雨状態でしたが、アトラクションは、ひとつも中止することなく、無事終了。
集った参加者は1576名(昨年1620名)、ロードスターは1050台(NA:614台 NB:273 NC:163)で、昨年の1076台に次ぐ記録。変わらずNAは60%。
ここ数年「集大成感のある軽井沢」と毎年言ってますますが、今年もまたひとつ工夫を加え、来年も実験的試みを既に検討中。スタッフも楽しみ続けます。
2010年もたくさんの笑顔に逢えました。2011年の軽井沢は、5月28〜29日です。晴れを祈りましょう。

来年もまた、「笑顔。逢える。」
広島からのお礼参り?
昨年、三次には全国各地からたくさんの仲間が自走で集いました。東京からでも約850km。地元広島のクラブShootingStarとしては、そのお礼参りに行かねばならない、と想ったかどうかはわかりませんが、団体自走での軽井沢参戦を早くから表明し、来てくれました。広島からの自走は、団体参加での距離記録更新。一度来たら、もう常連。2011年も自然体で待ってます。少なくとも晴れの軽井沢を体験するまでは(笑)。
2010参加者アンケート(回答総数818名)の結果を一部紹介
○初参加の割合 29%(昨年30%、一昨年33%)
○1人で参加した方 13%(昨年21%)
○20周年三次に参加した方 38% 
○過去1年のイベントでは軽井沢のみに参加 50%
○来年の参加希望率は、90.0%
○「面白かったもの」の1〜5位
 1. ショップ 102
 2. ペダルカー 85
 3. フリマ 63
 4. トークショー 56
 5. たくさんのロードスター 44
○「意見要望」の1〜5位
 1. 雨はしかたない 雨で残念 来年は晴れるように 55
 2. いつまでも、長く続けて 52
 3. スタッフおつかれさま、ありがとう 43
 4. 開催時期を変えて 33
 5. このままで、来年も 25
2010参加者アンケート 次期ロードスターへの希望
次期ロードスターへの期待も聞いてみました。サイズ、重量、1.6リッター以下 エンジン、価格ともにすべて、NA発売時と同じがベストという結果でした。結果はそのままマツダの開発グループにも提供してあります。「予想通りですが、スタッフのモチベーションにつながります」とのこと。乞うご期待。
サイズ 現行より大きく 1%
現行並 13%
NA並 66%
NAよりも小さく 10%
重量 現行より重くてもよい 0%
現行並 9%
NB並 17%
NA並 43%
NAより軽く 20%
排気量 2L超 2%
2L 15%
1.8L 22%
1.6L 26%
1.5L以下 24%
原動機 エンジン 59%
ハイブリッド 13%
モーター 3%
価格 200万 53%
225万 18%
250万 14%
275万 2%
300万以上 1%